僕の姫様、必ず守るよ
横を見ると、倒れている叶芽を支えてくれて
いる伊織がいた。
「桜花さんも、お友達も怖い思いをさせて
すみませんでした」
「伊織、そんなに気を使わないでよ。
助けに来てくれてありがとう」
私がそういうと、伊織は柔らかい表情をした。
「桜花ちゃん、とりあえずお友達も一緒に
桜龍の倉庫へ運ぶね。」
「車はどうするの?」
叶芽は気絶したままだから、バイクは
難しそうだ。
「こんなこともあろうかと、うちの家の
運転手連れてきたから、大丈夫だよ」
やっぱり雅の家は、スケールが違う。
叶芽と私は、藤宮家の車に乗って
桜龍のメンバーは、バイクに乗って
倉庫へ向かった。