僕の姫様、必ず守るよ
別れの挨拶を済ませると、伊織が
「帰りはバイクでも大丈夫ですか?
もしよければ乗せて行きますよ」
「伊織が人を乗せるなんて珍しいー」
「伊織も恋心に目覚めたかな?笑」
大和と流生が茶化し始めた。
伊織が二人のことを睨んだ。
「これ以上何か言ったら、仲間でも容赦
しない」って言いそうな顔。
実際、叶芽がいなかったら言ってそう。
伊織は叶芽の方を向いて
「このバカ二人は置いといて、
どうされますか?」
「私、バイク乗ってみたい!
初めてなんだよね!」
意外にも叶芽はルンルンしてる。
怖いって嫌がると思ってたのに。
「じゃあ、またね桜花ちゃん‼︎
それに、皆さんも‼︎」
「またね!叶芽!」
「また、いつでも遊びにおいで!」
「また、来てくれるのまってるからな!」
叶芽は伊織のバイクで、駅の方向へと
向かって行った。