僕の姫様、必ず守るよ
第十一幕

両親の愛


雅の部屋に着いたけど、まだ慣れなくて
ソワソワする。


それを見ていた雅が


「桜花ちゃんがそわそわしてる〜笑」


「だって!こんな大きい部屋でしかも
 彼氏の家なんだよ?
 普通に緊張するでしょ!」


「焦らず、徐々に慣れて行ってよ」


「はい...」


「今日の桜花ちゃんはおとなしすぎて
 心配になるよ。

 熱とかない?大丈夫?」


雅が本気で心配を始めた。


「大丈夫だから!

 たまには素直な日があってもいいじゃない...」


私が頬を膨らませると


「そうだね。今日もかわいいよ。桜花ちゃん」


「うっさい!」


「照れてる桜花ちゃんもかわいいね」


「それ以上かわいいっていったら
 拗ねるから‼︎」


「ごめん、ごめん」



そんな話をしていたら、私の携帯が鳴った。


表示を見るとお父さんからだ。

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