僕の姫様、必ず守るよ

「雅、ありがとう。

 私何も返せてない...。どうしたらいい?」



「じゃあ、一つお願い聞いてくれる?」



「なんでも聞くよ‼︎」



「あのね、僕の隣でずっと笑っていて
 ほしい。

 これが僕が桜花ちゃんに望む唯一のこと
 だよ」



「そんなことでいいの?」



「僕にとっては、それが一番の幸せだから」



「わかった。ずっと雅のそばにいる。

 どんなに辛いことがあっても私がそばに
 いるから!」



「頼もしいね。ありがとう」



「雅のお母さんとお父さんにもいつか
 挨拶しに行きたいんだけどいい?」



「もちろん、大歓迎だよ。

 きっと父さんも母さんも喜ぶよ」



「もう少し落ち着いたら、挨拶させて
 もらいに行くね」


「わかった。伝えておくね」
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