僕の姫様、必ず守るよ


ファミレスに着くと、一番奥の席に
父と母がいた。


「久しぶりだな。桜花。元気か」


「ほどほどに」


「雅君も色々とすまなかった」


「いえ、僕は桜花ちゃんと一緒にいる時間が
 増えて幸せでしたよ」


「改めて、ありがとう」


お父さんが雅に頭を下げている。


父親らしい顔なんてずっとみてこなかったから
父親ぽくされると困惑する。

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