僕の姫様、必ず守るよ

「なんだい?」


「僕の家で一緒に住むのはどうでしょうか?

 僕は来年度から大学生になります。

 ゆくゆくは父の会社を継ぐつもりです。

 桜花さんに、大変な思いはさせません。

 なので、選択肢を一つ増やしてもらえ
 ませんか?」



「それは、ダメだ。

 君たちはまだ子供だ。

 それに、もしも子供ができたりしたら
 どうするんだ?

 桜花の人生が狂うことになるんだぞ」



「確かに、今の僕たちは子供です。

 ですが、これからは僕が桜花さんを
 支えていきたいんです。

 未成年のうちに子供ができるなんてことは
 絶対しません。

 約束します。

 もし、約束を守れなかったら警察でも
 マスコミでも突き出してください。

 財閥の御曹司なので、会社にも自分にも
 親にもダメージがいきます。

 それで
 考え直していただけないでしょうか?」



「うーん...」


お父さんがすごい悩んでる。

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