僕の姫様、必ず守るよ


「絶対幸せにしてみせます」


雅もそれに応えるように、頭を下げた。


「お母さんは、何かないか?」


お父さんがお母さんに聞いた。


すると、ずっと黙っていたお母さんが
口を開いた。


「私達、忙しくて全然かまってあげられなくて
 ごめんなさい。

 どうか、これから幸せになって」


お母さんの目にはうっすら涙が見えた。

< 259 / 280 >

この作品をシェア

pagetop