僕の姫様、必ず守るよ

「明日もあのダサい格好で行くの?」


「もちろん‼︎色々バレたら面倒だからね」


「徹底してるね」


「昔から、自分の家のこととかルックス
 のことしか見ないで寄ってくる人が
 多かったんだ」


そりゃ、雅のルックスといい家の事業の
ことといい、知っていてほっとく女性は
いないだろう。


「それがね、すごい嫌だったんだ。

 僕の何を見てるの?って感じでさ。

 でも、桜花ちゃんは違った。

 初めて会った時から、僕の目をまっすぐ
 見てくれようとした」


「前髪が長すぎてちゃんと目を
 見られていたのかは定かじゃないけどね...」


「その、見てくれようとした気持ちが
 嬉しいんだよ。

 君は昔から変わらずまっすぐな女性だね。

 それがとても羨ましくて、尊敬する」



「私と雅、
 昔どこかで会ったこと会ったっけ?」



思い出そうと記憶を遡るけど出てこない。

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