僕の姫様、必ず守るよ


諦めていたその時、
バイクの音が近づいてきた。

それも、一台、二台では無さそう。

チンピラ達の仲間かと焦ったけど、
チンピラ達も焦ってるから仲間では
ないみたい。



「なんで、ここがバレたんだよ」

「つうか、誰だよ」




チンピラ達があたふたしていると、
バイクの集団が廃墟の中に入ってきた。



すると、真ん中にいた男が



「桜龍の女に手出すなんて、
 お前ら覚悟できてんだろうな!!!」



真ん中の金髪男が大声で叫ぶと、
チンピラ達が




「桜龍の女なんて聞いてねぇよ。」


「どう言うことだよ!」


「あれ、総長の雅だよ。
 というか、桜龍全員いないか」

 


私、桜龍なんて聞いたことないけど? 

桜龍って何?どういうこと?



「そこの女は桜龍の姫ですよ。

 貴方達、まずいことしましたね。

 生きて帰れると思わないでくださいね」




隣にいた、頭良さそうな黒髪の男が喋った。


その直後、私を囲んでいたチンピラ達は
一斉に桜龍と呼ばれてる人たちに
襲いかかった。



危ない!!




そう思った時には、チンピラ達全員が
床に転がっていた。


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