僕の姫様、必ず守るよ

「桜花ちゃん、大丈夫?
 今、縄解くからじっとしててね」



「えっと、みやびさん?私名前名乗りまし
 たっけ?
 というか、どちら様でしょう?」


「忘れちゃったの!僕だよ僕。
 同じ高校の雅!」
 


「えっ!! 雅!!
 でも、全然姿違うよ?」




私の前に写っている雅と名乗る人物は、
前髪を上げて金髪でめちゃくちゃイケメン!

あの、根暗なイメージの雅と全然違う!

思ってることが雅に伝わったのか、



「学校では前髪下ろしてるからね。

 髪色も違うし。

 気づかないのも無理ないよね。」




気づかないとかのレベルじゃなく、
全然人が違うんだけど!!
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