僕の姫様、必ず守るよ
こうして、無事に桜龍の姫になれました。
雅がみんなが溜まり場にしている倉庫に
連れてってくれるって言うから、バイクに
乗って倉庫へ向かうことにした。
「バイク、普段ここに停めてるんだ」
「うん。
学校の敷地内兼、見つからない場所だから
結構いいよ~」
草むらの中から、雅のバイクを引っ張り出すと
ヘルメットを渡してくれた。
「危ないからヘルメット被って、
しっかり捕まってね」
「うん。」
雅の後ろにまたがって、ヘルメットをつけた。
落ちないようにと、雅の腰に手をまわした。
今の見た目からは想像つかない、
しっかりした背中だった。
それもそうか。
総長やってて、棒みたいに細かったら
色々困りそうだからね。