僕の姫様、必ず守るよ


私、何かしちゃったかなと思って、




「雅、私何かしちゃった?

 ごめんね?」




謝ると、雅が



「だって、桜花ちゃん僕にそんな笑顔むけて
 くれたことないのに...。

 桜花ちゃんの、笑顔を見るのは僕が一番が
 よかった!」



まるで、やきもち焼いてるみたい。


なんか嬉しいな。



「ごめん、ごめん!

 これから、雅の前でもニコニコするからさ」


「約束だよ」


「約束ね」


そういうと、さっきのご機嫌ナナメが嘘のように、雅がいつもの様子に戻った。




「桜花ちゃん、この間紹介した幹部達が
 いるのはこっちの部屋だから、案内
 するね!」


雅は私の腕を引っ張り、別の部屋に案内
しようとした。


「うん。
 私もみんなに会って謝りたかったから
 案内してくれると助かる」



「桜花ちゃんは、いい子ちゃんだね。

 ここでは、そんなに気を使わないでいいから

 もっとゆっくりしてよ」


「頑張ります」


「そう言うところから、直してこうね~」




雅はそう言いながら、私を幹部のみんなが
いるところに案内してくれた。


パーティのような大きい部屋を出る時、
雅が下の子達に



「桜花ちゃんに手出したら、
 君たちでも許さない」


そんなことを言ってそうな目を下の子達に
むけたのは、雅と下の子達しか知らない話。

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