僕の姫様、必ず守るよ
「私に護衛?そんなのいらないよ?」
「いらないわけないでしょ!
桜花ちゃんは、桜龍の姫なんだよ?
他の族から狙われる危険が高いんだから!」
「雅、私守ってもらうほど弱くないよ?」
「お前、最後に喧嘩したのいつだよ」
流生が口を挟んだ。
「多分中学3年の、12月とか?」
「高校になってからは喧嘩してないん
だろう?」
「うん。
高校生になったら
めんどくさくなっちゃって。」
「半年も喧嘩してない奴を、護衛なしで
歩かせるほど、俺たち頭弱くないぞ。
何をするにも、半年やらなくなったら
一から磨き直さなきゃいけない。
でも、桜龍の姫様に喧嘩を磨き直させた
なんて知れたら俺たちの恥だね。
だから、俺たち信じて守られてれば
いいんだよ」
「流生も、たまにはいいこと言うね。
桜花ちゃんのことは、僕たちが命を
かけてでも守るから、安心して
守られててよ。
それに、桜花ちゃんにかっこつけたい
からね!」
「雅...」
「護衛の編成だけど、行きに一人ずつ
でいいかな?
行きも僕が送ってあげたいんだけど
みんなと桜花ちゃんが仲良くなるには
ちょうどいいかと思って。
帰りは僕が護衛するから」
「「「 賛成 」」」
「じゃ、そう言うことで!
明日から桜花ちゃんを護衛させてもらうね」
「みんな、ありがとう。」