僕の姫様、必ず守るよ


ー桜龍サイドー


「みんな、ごめんごめん」


「凪、おせえぞ」


「ごめん、流生。

 これでも急いだんだよ~」


「流生、凪本題に入りますよ。


「はーい」



花火をやろうと言った時、本当は他にも
言いたいことがあったけど、桜花ちゃんの
前では言えないことだった。


だから、みんなに目配せして感じとって
もらい桜花ちゃんを送り届けた後
また集まってもらった。



「それよりみんな、よく目配せで分かったね」


「雅とはもう長くいますからね。

 分かりますよ」


「桜花にバレなくてよかったな」


そう話すのは伊織と大和。


「それで本題なんだけど、近々大きいチームが
 この辺に来るって噂があるんだ。

 この話は、情報を掴んだ凪に話して
 もらうね。」



「みんな聞いてほしいんだけど、近々
 「炎舞」っていうチームがこの辺に
 来るって情報が入ったんだ。


 正直いうと、そこら辺しか掴めてなくて
 まだ情報が足りないんだ」



「凪が掴めないなんて、珍しいですね」



「そうなんだ、伊織。

 僕もそこを心配してる。

 凪が掴めない情報なんて、ないのに今回の
 ことは何も掴めなかった。

 だから、桜花ちゃんに話すにも話せなくて。

 余計な心配をかけたくないからね。

 だから、みんなにはこれまで以上に
 桜花ちゃんの護衛を気をつけてほしい。」



雅が真剣な顔をして、幹部達に向けて言った。

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