僕の姫様、必ず守るよ
「わかった。気をつけるよ」
「助かるよ、流生。
ありがとう」
「別に雅のためじゃない。
俺個人的に、あいつのこと
気に入ってるから」
「流生が珍しいね」
「雅、そんな呑気にしてると桜花
とっちまうぞ」
「そんなことしたら、さすがの流生でも
喧嘩することになりそうだね。
桜花ちゃんは絶対渡さないよ」
「俺に取られたくなければ、早く気持ち
伝えるんだな。
まだ、伝えてないんだろう?」
「桜花ちゃんには、いずれ伝えたいと
思ってる。
でも、まだ桜龍に入ったばっかだし
時間を見て言うつもり」
「そうかよ。
でも、あんまり呑気にしてると俺以外の
やつが取っちまうかもしれないぞ?」
「忠告ありがとう」
「二人ともそろそろ、帰りますよ。」
伊織の一声で、幹部会はお開きになった。