僕の姫様、必ず守るよ
雅の時の経験を活かし、次もしこんなことが
あったら靴を見て何年生か把握しようと
思っていた。
その男子生徒の靴を見ると私と同じ色。
転校生?それとも私が知らないだけ?
色々考えていたら、男子生徒が口を開いた。
「和泉桜花ちゃんだね。
僕の名前は、葵 優李。
9月から転校してきたんだ。
よろしくね」
葵と名乗る男子生徒は、私のことを
知っていた。
「なんで私の名前知ってるの?」
「和泉さんは、有名人だからね」
「この時期に転校って珍しいね」
「家の事情でね。」