更生係の憂鬱生活


そして、アジトにて集まる習慣は変わらず。


『ここ使ってていいの?』


ぼんやり抱いていた疑問を清に聞いてみた。

この教室の権限は清が握っているんだろう。

私の質問に、清はソファに座りながら、偉そうに足を組んで、さらりと言う。


「今更空けるつもりはない」


自己中なのもいつものこと。

BLAZEの力は保存しておくらしい。

いっそ解散して普通の高校生になれば良いのに。


ー「僕らは“BLAZE”の方が落ち着くんだ」

ー「ね」

ー「何だかんだ寄せ集まったもんね」

ー「…このままでいい」


そのやり取りを聞いて、4人なりの考えが在ると分かった為、無理強いはしなかった。

問題行動さえなければ安全だからね。



< 100 / 104 >

この作品をシェア

pagetop