更生係の憂鬱生活
私はBLAZEに帰還後、すぐに眼鏡と三つ編みを義務化された。
どうやらイメチェンは失敗に終わったらしい。
ー「絶対に外さないで、特にメガネ」
重々説得されるし。
ー「澪ちゃんは放っておくと危ないからね」
よくわからない心配をされるし。
ー「防犯ブザー持っておきな?
(うーん、GPSも付けとくべきか?)」
恐ろしく過保護されるし。
ー「地味子で十分だ」
何故か毒吐かれるし。
全く理不尽でしかないのだが??
後日、私のイメチェン事件は、美少女の霊がいるらしいとかいう七不思議に変わっていた。
剛は、元のスタイルに戻っていた私を見て、呆れ顔をしていた。
「…ここまで来ると、溺愛されてますね」
『冗談でしょ??』
今のところ貶されているだけでは?!
これが愛の形の一つとでも?!
どんだけこじてれんだ!
ないわー、と首を振ったら、剛は溜息を吐いた後、私に強めのデコピンをくらわせて去っていった。
うぅ、痛い…!
ヒリヒリするおでこを押さえ、剛の背を睨む。
不意打ち攻撃なんて酷いぞ!!