更生係の憂鬱生活




「澪!」

『あっ、奏』


BLAZEに戻ってから、4人は私が苛めに遭わないように教室に顔をのぞかせたり、アジトへ行く前に迎えに来るようになった。

いや、過保護すぎでは?

わざわざ2年の教室までくるなんて、きっと面倒なのに。

あと、そんなに警戒しなくてもいいと思うけどなぁ。


昼休みに入ってすぐに迎えに来たらしい奏。

足早すぎか。

キャーキャー叫ぶ黄色い声を、奏は笑顔であしらい躱していた。


「行こう」

『うん』


奏に手を引かれ、教室を出る。

アジトへ向かうと、他の3人も揃っていた。

帰ってきた日常。

皆は温かく迎えてくれる。


毎日振り回されて、はちゃめちゃだけど。

降りかかる受難に負けることなく、
これからも戦い続けよう。




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