更生係の憂鬱生活
『…〜っ!』
余りの衝撃に、痛いの“い”すら言えなかった。
…言うまでもなく、落とし穴にハマりました。
いっ、痛ぁい!
ググッと何とか身体を起こすものの、顔面を押さえながら悶える。
し、死ぬって…本気で。
こんなもん、お遊びで作るんじゃないよ。
制服は砂まみれでデロデロ。
不幸中の幸いか、怪我はないけど…ないけど、最悪だよ…!
クリーニング代払えやぁあ!!
「ぷっ、あはははは!
本気で落っこちてる!」
「単純すぎでしょ!ウケる」
「…あーぁ」
「…かわいそ」
落とし穴の中にいる私を見下げて、高みの見物をしている四人の男の声。
私は、コイツらが“BLAZE”だと確信した。
こんな様を見て、笑える奴なんぞ普通の人ではない。
常識の範囲外。