更生係の憂鬱生活
死刑通告が来たらどうしよう…。
心の中で、死にかけていたが。
奴らは、やっぱり噂に聞く変人達で。
「…俺らに説教なんて勇気あるねぇ」
「「面白いじゃん」」
「…生意気な奴」
怒らずに、むしろ心底愉快そうな四人を私はキッと強気な態度で見返す。
怖いけど、やるしかない。
『2年、風紀委員長の淡路澪。
…アンタらの、更生係よ』
はっきりと、戦いの火を灯す。
更生係、と言った瞬間、奴らの目が笑った気がした。
「ふふっ、楽しそ」
四人のうち一人が、たんっと地面を蹴って私の前に降り立った。
双子の片割れ、三好奏。
校則破りの問題児。
目に痛いほどのピンク髪に唖然。
これが、ショッキングピンクというヤツか。
ニコッと微笑む天使みたいな笑顔。
髪さえ真っ当だったら只の美少年なのに。
「よろしく、澪ちゃん」