更生係の憂鬱生活
5【代那】
ある日の放課後。
帰ろうとしていた矢先、私の元へドタバタ走ってくる一人の男。
ギョッとするほど傷だらけで、私の前に滑り込んできた。
「アンタ、BLAZEの更生係なんだろ!?
助けてくれ!!」
『…はい?』
BLAZEに絡まれる日々を送っていたら、私の仇名が定着していた。
更生係なんて名ばかりですけどね。
…って、HELP??
縋られて後退るも、その男は諦めない。
「三好代那が暴れているんだ!」
よ、よな…?
BLAZEの三好代那!?
キレたら凶暴化するという噂は本物だった。
『何があったの?』
基本大人しい彼がキレて暴れるなんて…。
きっと、余っ程の理由があるのでは。
「じ、実は…三好とすれ違ったダチが、三好にぶつかって…」
『うんうん』
「み、三好が持ってたアイスクリームを落としてしまったんだ…!」
…あいすくりーむ?