更生係の憂鬱生活
だけど、やめたくない。


『私は、この学校の風紀を守ることが仕事なの。

 アンタ達を更生に導くのが私の努めなんだから、折れてたまるもんか』


堂々と言い切れば、代那はキョトンとした後、お腹を抱えて笑い出した。


「くっ、あはは!

 何それ、強すぎ!

 そんなことの為に身体張るなんて、お人好しすぎない?」


人の真剣な話に大爆笑してるけど、失礼では?


『こっちは真面目に言ってるの!

 笑わないでくれる?』


いつもなら、大笑いなんてしない代那が何処にウケているのかが分からない。

何処にツボったんだ。

プンスカと怒る私に代那は、何でか嬉しそうだった。


「…はー、久々に叱られたなぁ。

 澪ちゃんって、ホント面白い。

 いいよ、帰ろ」



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