更生係の憂鬱生活
「ねぇ、清〜。
ちょっと面倒な奴殴っちゃったから揉み消してくれない?」
「…またかよ、どこの誰?」
「えっとねー…」
BLAZEのアジトで、恒例のように皆と過ごしていたある時。
当たり前のことみたいに、物騒なことを清に頼みだした代那。
いや、揉み消すとか何言ってんの二人共?
てか、代那また喧嘩したの?
清も乗っかるんじゃないよ。
『代那…、またキレたの?』
我慢ならずに首を突っ込んだら、清が「部外者は黙ってろよ」という目で睨んできた。
冷ややかな殺気に、ヒッと息を呑みながらも引き下がらかなかった。
私更生係だもの、怖くても義務なんだよ!
代那は「だってー」と甘えるように私に擦り寄り、言い訳してきた。