更生係の憂鬱生活
10【さよなら】
大変に遺憾ではあるが、更生係が板についてきた最中。
剛が驚く情報を口にした。
「…澪さん。
もしかしたら、思っているよりも時間が残されてないのかもしれません…」
焦ったような、深刻な口調に心臓がドキリと音を立てる。
嫌な予感がした。
聞いたら、きっと後悔する。
そう確信していても、私は聞かずにはいられなくて。
『…どういうこと?』
ー…事態は、唐突に悪化した。
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