更生係の憂鬱生活


BLAZE大好きらしいし、適任じゃない?


てっきり喜ぶかと予想したけれど、BLAZEの皆は不服そう。

清は、挑発じみたこと言ってるけど、“辞めて清清する”とは言わなかった。


そりゃあ、まぁ、私もずっとしたくて更生係してたわけじゃないんだけど。

かといって、いざ離れるとなると、この人達といることが何だかんだで楽しかったんだなと今更ながらに思う。

もう少し、更生させるの手伝えたら良かったかも、なんて。


…でも、私じゃ駄目なら。

この想いは、胸に留めておくしかない。


『今までありがとう。

 皆、本当に変わったと思うよ。

 これからも、期待してる』


今までで一番の笑顔を意識して、
取ってつけたようなセリフを吐いた。


どうか、声が震えませんように。

心の中で、彼らに謝る。

ごめん、これくらいのことしか言えなくて、と。


そして、ただ祈っていた。

アンタ達にいい方向へ行って進むことを。


…どんな形になったとしても、私は、その背中を押す係でいるから。

  


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