更生係の憂鬱生活
「“BLAZE”と釣り合いたいのなら、
貴女も変わってみては?」
剛はにっこり微笑んで言う。
『………』
私は黙り込むしかなかった。
どうして、そこでBLAZEを絡めるのかな。
釣り合いたいも何も…、私は更生係降りちゃったし。
しゅん、とする私を剛は宥める。
「計画は未だ終わっていません。
後は彼らの訪問を待つのみです」
…BLAZEが私のところに。
『…来て、くれるかな』
自ら振り払った手を、彼等がもう一度掴んでくれるのか。
不安になって目を伏せたら、剛は当たり前みたいに言った。
「貴女は確実に彼等を変えました。
“BLAZE”は絶対に貴女を選ぶ」
…どこからそんな自信が湧いてくるんだか。
私は風紀委員長ってだけで、あとは平凡な女だっていうのに。
自信なんて、これっぽっちもない。