更生係の憂鬱生活


“私”を貫いた結果、今の高校に入れて、
剛や友達と仲良くなれたわけだし。

おまけに風紀委員長にまでなれて、結果オーライだ。

まぁ、“BLAZE”との出会いは予想外だったけどね。


ー「澪ちゃん!」

すぐ人殴るし。


ー「澪!」

校則無視しまくるし。


ー「澪ちゃーん」

女たらしでどうしようもないし。


ー「おい、眼鏡」

意地悪で自己中だし。

本当にろくでも無い人間達に出会ってしまった。

嫉妬買いまくったし、役得もクソもない。

だけど、“BLAZE”の皆は“私”を一度も否定しなかった。

…清の毒舌は結構キツかったけど。

何だかんだで皆本音を出して、関わってくれた。

そのことが、とても嬉しかった。

毎日騒がしくて、馬鹿みたいで。

面倒くさかったり、憂鬱だったりもした。


けど、それ以上に、楽しかったんだ。


今まで、真面目にのみ生きてきた私は、
一風変わった“BLAZE”に出会った。


道から外れては戻ってを繰り返す彼らは、
常識じゃありえないけど、各々人生を謳歌していた。




< 84 / 104 >

この作品をシェア

pagetop