更生係の憂鬱生活
“私”を貫いた結果、今の高校に入れて、
剛や友達と仲良くなれたわけだし。
おまけに風紀委員長にまでなれて、結果オーライだ。
まぁ、“BLAZE”との出会いは予想外だったけどね。
ー「澪ちゃん!」
すぐ人殴るし。
ー「澪!」
校則無視しまくるし。
ー「澪ちゃーん」
女たらしでどうしようもないし。
ー「おい、眼鏡」
意地悪で自己中だし。
本当にろくでも無い人間達に出会ってしまった。
嫉妬買いまくったし、役得もクソもない。
だけど、“BLAZE”の皆は“私”を一度も否定しなかった。
…清の毒舌は結構キツかったけど。
何だかんだで皆本音を出して、関わってくれた。
そのことが、とても嬉しかった。
毎日騒がしくて、馬鹿みたいで。
面倒くさかったり、憂鬱だったりもした。
けど、それ以上に、楽しかったんだ。
今まで、真面目にのみ生きてきた私は、
一風変わった“BLAZE”に出会った。
道から外れては戻ってを繰り返す彼らは、
常識じゃありえないけど、各々人生を謳歌していた。