更生係の憂鬱生活
ツッコミも、呆れるのも、懐かしくて、それでいて…。
「澪さん」
剛の声に引き戻された。
私の肩に手を置いた剛は、アイコンタクトで指令を促す。
あ、そうだった。
こいつ等が来たら、言うべきことがあるんだ。
“BLAZE”がもしも、私を必要としたらー…。
奴等を見据えると、緊張する気持ちを抑えて、息を吸い込んだ。
『…私をもう一度側に置きたいのなら、
私が今から言うことを一週間以内に完遂させなさい』
「「「「……?」」」」
ごめん、神崎さん。
せっかく任せたのに、お願いしたのに。
BLAZEの皆といたいから、利用してしまった。
後で、土下座でも、何でもする。
だから、今は。
風紀委員長としてだけじゃなく、この人達の元更生係として役目を果たさせて。
重々しく告げる私にBLAZEの皆は首を傾げていて。
…そう、私が出す条件とは。