更生係の憂鬱生活
いやいやいや。
『ちょっと待って、意味がわからない!』
心を通わせるとは?手懐けるとは?
ていうか、その物語がハッピーエンドになる未来が私には見えないんだけど?!
以上です、と話を切り上げた剛に挙手。
『具体的に何をすればいいんですか?』
最後のところから説明がかなり雑では??
せんせーい、ざっくりすぎまーす!
私の顔を見て、剛は、ニッコリ微笑んだ。
「それは、自分で考えてください」
ノープランか!
後はお好みで…と飲食店の店員みたいなことを言う剛。
私は、『そんな…』と絶望にくれた。
風紀委員会は、そのままお開きとなる。
他のメンバーは、私を気の毒そうに見ながら帰っていった。
同情するなら代わってくれよ。
……“更生ルート”へ辿り着ける気がしないんですけど。