更生係の憂鬱生活


暫く、室内に沈黙が降りた。

そして、最初に口を開いたのは代那だった。


「…じゃあ、僕らが条件を守れば澪ちゃんはもう離れていかないってこと?」

『…そうなるね』


代那の確認に、私は頷いた。

私はBLAZEに囚われる運命が確定する。

てか思ったけど、何で私生贄みたいになってんの?

何も私が交換条件でなくても良かったんじゃ…。


すると、代那はおもむろに「そっか」と呟いてニコリと笑った。

えっと、あの、お兄さん?

目が笑ってない気がするんですけど…?

心做しか、狂気を感じた気が…した。

気の所為であってほしい。


「じゃ、さっさと終わらせてお姫様奪還しようか」

「「賛成」」

「…そうだな」


『!?』

そんなあっさり!?

BLAZEの謎の団結力が、何故か今ここで発揮されている。

やれるんやら、最初からやれやぁあ!!





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