Touch me 〈White Snow 〉 合コン編
「反省してる?」
「してるしてる」
と頷く。

よしよしと頭を撫でられ、後頭部に手を置かれたと思うと、晴久は顔を傾けた。

キスされると思った私は目を閉じた。

ぺろり。


キスではなく、唇の端をぺろりと舐められた。


びっくりして繋いだ手がびくりと動く。




晴久は私の目を見たまま、その手を持ち上げ、チュッと手の甲にキスした。


晴久は少し目を細めたがそのまま私を見つめ続けている。
私の手の甲は彼の唇が付いたままだ。


い、色気が駄々洩れなんですけどぉ?

心臓がバクバクと音を立てて騒ぎ出す。



晴久の唇が開く感覚がする。
ゆっくりと食まれる。
生温かい舌が這う。


はぁ・・・気持ちいい・・・。


手の甲だけでなく、手首の内側にまで唇が這う。
ちゅ・・くちゅ・・・ちゅ・・・


皮膚にあたる唇と舌・・・甘噛みされる感覚・・・。


指先は触れるか触れないか程の強さで掌や手首をなぞりながら移動する。



「んっ・・・」


私の口から声が漏れる。


ゆっくりと顔を上げた晴久は

「感じた?」

と色気駄々洩れで尋ねた。


「もうっ」
と怒っては見せたが、顔は真っ赤になってるだろう。



ぎゅっと抱きしめられて、

「そんな色っぽい顔をするのは反則」
と囁かれる。

「こんな顔にさせたのは晴久でしょ・・・ん・・・」


唇が触れ合う。

何度も。
何度も。

「はぁっ・・・」

息苦しくなって口を開くと、舌が入ってきた。

次第に深くなっていくキスに頭が付いていかない。


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