Touch me 〈White Snow 〉 合コン編
【4 理性 ~side晴久】
ヤバかった。
やきもちと酔った勢いで智花をめちゃくちゃにしてしまうところだった。
よくぞ、耐えたと誉めてやりたい。
智花に大好きだと言われて浮かれまくる自分を感じた。
このまま俺の家に連れて帰りたい。 でも、大切な智花との初めての夜は酔っている今ではない。
欲望と理性の狭間で一人もがいていると、
「くしゅん!!」
抱きしめている智花がくしゃみをした。
1月の寒空の下、智花はコートを着ていない。
俺もスーツ姿でコートもマフラーもしていない。
「「あ!」」
二人の声が重なった。
「コート、忘れた」
と言うと、
「ダメじゃん」
と智花が笑った。
勢いよく智花を連れて合コンから抜けてきたのに戻るのはなかなか恥ずかしい。
取りに戻るか?それとも、タクシーで帰って、明日店に取りに行けばいいか?
そんなことを考えていると、
「しかもこの鞄、私のじゃないし」
「え?!」
智花は苦笑して、鞄を上に持ち上げた。
「戻りますか?」
「うん。戻ろう」
笑いながら手を繋いで、来た道を戻った。
やきもちと酔った勢いで智花をめちゃくちゃにしてしまうところだった。
よくぞ、耐えたと誉めてやりたい。
智花に大好きだと言われて浮かれまくる自分を感じた。
このまま俺の家に連れて帰りたい。 でも、大切な智花との初めての夜は酔っている今ではない。
欲望と理性の狭間で一人もがいていると、
「くしゅん!!」
抱きしめている智花がくしゃみをした。
1月の寒空の下、智花はコートを着ていない。
俺もスーツ姿でコートもマフラーもしていない。
「「あ!」」
二人の声が重なった。
「コート、忘れた」
と言うと、
「ダメじゃん」
と智花が笑った。
勢いよく智花を連れて合コンから抜けてきたのに戻るのはなかなか恥ずかしい。
取りに戻るか?それとも、タクシーで帰って、明日店に取りに行けばいいか?
そんなことを考えていると、
「しかもこの鞄、私のじゃないし」
「え?!」
智花は苦笑して、鞄を上に持ち上げた。
「戻りますか?」
「うん。戻ろう」
笑いながら手を繋いで、来た道を戻った。