【完結】秘密の子育てがバレたら、愛で包囲されました。〜その子の父親は、俺だろ?〜


 剛久さんからの愛の言葉は、私の胸を熱くする。ドキドキして、嬉しくなる。

「剛久さん……私と結婚、してくれますか?」

 私から剛久さんに、プロポーズした。前にプロポーズされた時は、結婚するつもりはないと断った。  
 でも今は剛久さんがいるから、私は果琳と幸せでいられる。剛久さんの助けがあるから、私は母親として生きていられる。

 あなたがいるから、私は私でいられるの。
 それを気付かせてくれたのは、剛久さん、あなたです。

「答えはもちろん、イエスだよ」

「……はい」

「あの時の返事、もらえて嬉しいよ」

「私こそ……強がってしまって、ごめんなさい」

 もっと素直に甘えておけば良かった。もっと素直に、頼っておけば良かった。

「いいんだ。あの時は俺も、いきなり過ぎたと思っていたから」

「本当は……嬉しかったの。でも、素直になれなくて……」

 そう言った私に、剛久さんは「いいんだ。君が俺と一緒にいたいと思ってくれたら、それだけで満足なんだ、俺は」と優しい笑顔を向けてくれる。

「……剛久さん、ありがとう」

「俺の方こそ、ありがとう。 君を見つけて良かった、本当に」

 私の方こそ、見つけてもらったことに感謝してます。
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