【完結】秘密の子育てがバレたら、愛で包囲されました。〜その子の父親は、俺だろ?〜
5.エピローグ
幸せの結末
カレーが順調に出来上がり、三人で仲良くカレーを食べる。
「カレー、美味しいな?果琳」
「おーひー」
美味しそうにカレーを頬張る果琳の様子を見て、剛久さんはなんだか嬉しそうだった。
「うん、美味しいね」
みんなで食べると、尚更美味しい。幸せな気分になる。
「果琳、今日はパパと一緒にお風呂入る?」
「はいう!」
果琳はパパと一日過ごすことが出来て、大満足のようだ。可愛い笑顔でニコニコと笑っている。
「だってパパ」
「じゃあパパと一緒に風呂入るか、果琳」
剛久さんのパパぶりは、本当にいい。果琳のことを一番に考えてくれて。
「よーし、じゃあ早く食べないとな」
その後カレーを食べ終えた二人は、仲良くお風呂に入りに行った。
お風呂に入っている二人の楽しそうな会話が、お風呂から聞こえてくる。
「ふふふ……楽しそう」
果琳にとって、パパと過ごす初めての夜だ。きっと楽しいに決まってる。
私だって本当に楽しい。 私はいつかこんな日が来るのを、心のどこかで期待していたのかもしれない。
そしてやって来た、こんな日が。
その日の夜、果琳が寝静まった後、私と剛久さんはあの日以来初めてのキスを交わした。