【完結】秘密の子育てがバレたら、愛で包囲されました。〜その子の父親は、俺だろ?〜
シングルマザーとして生きる私に、希望を持てるのだろうか。
そんなことばかり考えてしまうんだ。
果琳の寝顔を見つめながら、私は涙をこぼした。 シングルマザーが辛いとかじゃない、果琳に寂しい思いをさせている自分が惨めになったからだ。
「ごめんね、果琳……」
ママはママ失格だね。果琳のために頑張るって言ったのに、ごめんね。
「ママは、果琳のことが大好きだからね。愛してるのよ」
果琳は私にとって宝物。かけがえのない存在なんだよ。
果琳はママの大切な宝物よ。
「さ、お夕飯食べようかな」
お腹空いたな。
「いただきます」
だけどそんな時、私たちがまた再会することになるなんて、この時の私はまだ思ってもなかったーーー。
✱ ✱ ✱