【完結】秘密の子育てがバレたら、愛で包囲されました。〜その子の父親は、俺だろ?〜


 シングルマザーとして生きる私に、希望を持てるのだろうか。
 そんなことばかり考えてしまうんだ。

 果琳の寝顔を見つめながら、私は涙をこぼした。 シングルマザーが辛いとかじゃない、果琳に寂しい思いをさせている自分が惨めになったからだ。

「ごめんね、果琳……」

 ママはママ失格だね。果琳のために頑張るって言ったのに、ごめんね。

「ママは、果琳のことが大好きだからね。愛してるのよ」

 果琳は私にとって宝物。かけがえのない存在なんだよ。
 果琳はママの大切な宝物よ。

「さ、お夕飯食べようかな」

 お腹空いたな。

「いただきます」

 

 だけどそんな時、私たちがまた再会することになるなんて、この時の私はまだ思ってもなかったーーー。







✱ ✱ ✱
< 8 / 47 >

この作品をシェア

pagetop