地球が滅亡する夢を見た話
それで、息を切らして、わたしのことを追いかけてきてくれたの?
あぁもう、
「バカだなぁ」
「バカはどっちだよ」
そんなキミが愛おしくてたまらない。
「世界が終わるね」
「おまえは相変わらずそんな感じなんだな」
「そんな感じって、どんな感じ?」
聞き返せば、躊躇いがちに紡がれる声。
「悲観的で、自己肯定感低くて、諦め気味で、無気力で、他人事で、客観的で、全てが壊れることを誰よりも愛してる。僕にはそう見えてる」