私たちの物語に、花を添えて
翌日。
王子は、今日も女性のもとに向かう。舞踏会の返事を聞くためだ。
「おはよう。僕の姫君……今日は、一段と美しい」
王子がそう言うと、女性は「恥ずかしいので、お止めください……!」と顔を真っ赤にした。
「ふふっ。今日は、舞踏会の返事を聞きに来た」
「……せっかくのお誘いですが、私……うまく踊れなくて……」
女性の返事に、王子は「そう言うと思ったよ」と言うと、とある花束を女性に差し出す。
「この花は、オンシジューム。花言葉は、『清楚』『私と踊って』。僕がリードするし、たくさん練習しよう……僕の隣にふさわしいのは、あなただけだ。どうか、僕と踊ってください」
王子の必死の言葉に、女性は「分かりました」と頷いた。
「ありがとう」
王子の優しい笑みに、女性はドキリと胸を高鳴らせる。
「では、また明日」
王子が去っていくのを、女性は無言で見送ると「……この感覚は、何なのかしら?」と自分の胸に手を乗せた。
女性が王子に恋をしていると自覚するのは、何か月も後の話である。
王子は、今日も女性のもとに向かう。舞踏会の返事を聞くためだ。
「おはよう。僕の姫君……今日は、一段と美しい」
王子がそう言うと、女性は「恥ずかしいので、お止めください……!」と顔を真っ赤にした。
「ふふっ。今日は、舞踏会の返事を聞きに来た」
「……せっかくのお誘いですが、私……うまく踊れなくて……」
女性の返事に、王子は「そう言うと思ったよ」と言うと、とある花束を女性に差し出す。
「この花は、オンシジューム。花言葉は、『清楚』『私と踊って』。僕がリードするし、たくさん練習しよう……僕の隣にふさわしいのは、あなただけだ。どうか、僕と踊ってください」
王子の必死の言葉に、女性は「分かりました」と頷いた。
「ありがとう」
王子の優しい笑みに、女性はドキリと胸を高鳴らせる。
「では、また明日」
王子が去っていくのを、女性は無言で見送ると「……この感覚は、何なのかしら?」と自分の胸に手を乗せた。
女性が王子に恋をしていると自覚するのは、何か月も後の話である。