私たちの物語に、花を添えて
友情系

親愛なる友だちへ

私は、家の近くにある施設で働く介護職員だ。

やっと一日の勤務が終わって、私は職場を出て家へと向かう。

「……あれ?春ちゃん?」

私の家の近くの塀に、見覚えのある女性がもたれかかってて、私は声をかけた。

中学と高校が同じの、友だちの春ちゃん。

「雪ちゃん……」

春ちゃんの顔はとても暗くて、私は内心驚きながらも「表情暗いけど、大丈夫?」と声をかける。

春ちゃんは「……うん、大丈夫だよ」と微笑んだ。その笑顔は、どこか悲しそうで。

「………………私、どうしたらいいのかなぁ」

小さな声で、春ちゃんは呟く。

「……話なら私の家で聴くから、とりあえず私の家においで?」

春ちゃんは、ハッとした顔をすると「ごめんね。何でもないよ。たまたま雪ちゃんを見つけたから、待ってただけ」と微笑んで私に背を向けると走り出した。



翌日。

「小雪さん。そんなに難しそうな顔をして、どうしたんですか?」

今日は早番だったから朝早くに出勤して、介護日誌を読んでから早番の仕事の準備をしていた時。

食器を洗っていた夜勤さんに、突然話しかけられて、私は「え?」と夜勤さんを見た。

「私、そんな顔してます?」
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