~月のような君と~



私はなにも答えなかった…


だって消えてなかったから。



父親の目は背けられた。

ずっと家にいたし、なんの問題もないはず。



なのになんでだろう。





モヤモヤはずっと消えないでいた。

















「今から俺ら花火するんだよ!2人もこいよ!!」


花火…?



「花火?魁斗君、今もう10月末ですよ!?」

「夏に買ってた花火が残ってたんだよ!別にいいだろ、いつしたって!」



「そうだね、2人もおいでよ。」



「私はいいけど〜、華どうする?」



2週間ぶりの皆。

父親も、もう勘ぐったりしないだろうし


私も皆と久しぶりに話したいな






「うん、行こうよ」
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