~月のような君と~



私は汚いんだ‥


いつか竜さんが教えてくれた。


(釣り合う、合わないなんて誰かに言われたわけじゃない、私の人生は私が決めろ)って



でも‥‥


私、こんなにも汚れてるんだよ。

簡単に考えられない‥




それに、父親の事を話せていない。

せめて‥父親の事を話せる時まで。











「朔夜‥暖かい。」


朔夜の体温が私に伝わってくる。


心臓の音も‥


初めて人の温もりを感じた‥‥






私はギュッと気持ちを抑えた。
< 122 / 165 >

この作品をシェア

pagetop