~月のような君と~
私は汚いんだ‥
いつか竜さんが教えてくれた。
(釣り合う、合わないなんて誰かに言われたわけじゃない、私の人生は私が決めろ)って
でも‥‥
私、こんなにも汚れてるんだよ。
簡単に考えられない‥
それに、父親の事を話せていない。
せめて‥父親の事を話せる時まで。
「朔夜‥暖かい。」
朔夜の体温が私に伝わってくる。
心臓の音も‥
初めて人の温もりを感じた‥‥
私はギュッと気持ちを抑えた。