~月のような君と~


「華‥。顔に逃げようって書いているぞ。まぁそうなるとは思っていたがな。だって咲がいないもんなぁ?」






バレてる。


この男、そこまで考えての行動だったんだ。







「離してよっ!!!」





「大人しくしなさい」


そう言って父親が取り出したのは




「‥‥あんた、イカれてんじゃないの‥?」







見るからに重そうな鎖だった。

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