~月のような君と~
綺麗な色
‥‥1時間は経ったかな
今は1時半。
そろそろ帰らないといけないよね。
帰りたくないな
皆、楽しそうに話してる
私は一言も喋ってない
隣に座ってるこの人、朔夜さん、
綺麗な髪色だな‥‥‥
銀髪?って言うのかな
黒のメッシュが入ってる。
こんな色、私には似合わないな‥
「なに?」
あ、やばい。見過ぎちゃってた
「あ、いえ。」
はぁ‥
もう帰らないと。
今、咲寝てるかな‥
私がいない事に気づいて父親に何かされたりしてないかな。
逃げた、なんて思われてたら‥
心配だな‥
「華?大丈夫?元気ない?」
「え?ううん、別に大丈夫だよ」
「あの、お客さま。すいませんが、身分証明書をお見せ頂けますか?」