~月のような君と~




「今まではワタシの言う事は聞いていたんだ。咲を守るためにね」




咲‥?

誰だ




「妹だよ、華の。2つ下の妹がいてね。逃げると咲がどうなるか分かるだろう?と言った日から華は一切、抵抗しなくなったよ。」



ニヤついて話す男に寒気がした。




「確か華を初めて抱いたのは、華が中学2年生の時だったよ。」



中学2年生‥‥

華が笑わなくなったって言ってた頃だ‥



大の彼女を見ると

口を押さえて声を殺して泣いてる。


そりゃあそうだろう。

ずっと一緒にいたんだ‥



「サクヤ君‥君は華を抱いた事はないみたいだな。ハハハ、華の肌は綺麗でね、それに中もっ、!」








気がつくと俺は男を殴っていた
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