~月のような君と~

そっか‥


助けてくれたんだ‥‥



朔夜‥






「華、ごめん。ごめんね。」



父親の事‥


「お母さん‥謝らないで。」


「私、気づかなくて‥怖かったよね‥華、ごめんね。お母さん失格だよ。」

「ううん、いいの。私が言わなかったの。お願い‥謝らないで。」


「お姉ちゃん‥‥私のためだったんだよね‥私っ‥お姉ちゃんっ。」



咲は泣きながら抱きついて来た。

お母さんもすごく泣いてる。






「聞いて、咲、お母さん。私ね、怖かったよ。ずっと怖かったの。でも、2人がいたから私、支えられてたんだよ。謝らないで、私が守って来た意味がなくなっちゃうじゃんっ」



私は2人に笑いかけた




「うんっ。ありがとう‥‥もう大丈夫だよっ華。」






やっぱり、私は2人が大好きだ。

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