~月のような君と~
怖くて、震えた
力が強くて抵抗できなくて
私はただ、ずっと泣いてた
気持ちいい… なんて1度も思った事はない
ただただ、痛い。
その日から父親は、隙を見て私を抱くようになった
最初はお母さんに言おうとした
でもこの男、なんて言ったと思う?
「華…お前が逃げるような事があれば、咲がどうなるか分かるよな…?」
それだけはダメだと思った。
私には2つ下の妹がいる。
まだ中学2年生の妹には、こんな辛い思いはして欲しくない
脅しかな…って思ったけど
この男はやりかねない。
その一言を言われた私は、その日から抵抗はしなくなった
感情の一切を押し殺した