~月のような君と~


事が終えた父親は「今日も良かった」って笑った


私はすぐさま立ち上がって服を着て

父親の部屋から出て行った


部屋には戻らずお風呂場にすぐさま向かう

早く全てを洗い流したくて…



だけど、洗っても洗っても汚い気がして

この時間が1番、死にたくなる。





私は汚い。




お風呂場から出たら部屋に戻ってベッドに入る


なにも考えたくないの


眠い



いっそこのまま起きなければこんな辛い思いしなくて済むのに。




日々、そんな事ばかり思っている私は


百合園 華(ゆりぞのはな)

高校1年生の16歳。


父親に初めて襲われたのは

確か中学2年生の時だった


誰も知らない

家族はいつも楽しそうに食卓を囲んでる



それで良かった。


お母さんと咲が笑ってる

私はそれを見ると安心できる。

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