~月のような君と~
「大きい方か?そうなんだな!!」
「ちげぇよ、てかうるせぇよ」
‥‥
なに、今の。
私に言った?
今の私に言ったのかな?
止まらずに通り過ぎて行っちゃったけど
一瞬、目が合った気がしたのは
気のせい‥‥?
でも、私の近くには誰もいないし。
やっぱり、私に言ってくれたのかな‥
「てゆうか、そこの女の子2人は?」
「俺達の知り合いだよ!よろしくしてあげて。」
「え〜?もしかして大河の女か〜???」
「違うよ。この子は香織ちゃん、大の彼女。こっちは香織ちゃんの友達で、華ちゃん。」
「大の女かよ〜。じゃあ華ちゃん!俺と付き合わない?」
あ、チャラいんだ、この人。
「あ!じゃあ2人もいつでもここに来ていい人って事ですね!!」
「え?」
「この倉庫は朔夜君が作ったから、朔夜君がいいって言った人しか入れないんスよ!」
そうなんだ‥
「そうっすよね?朔夜君!」
‥‥
「あぁ」
「え〜?でも私達、朔夜君に許可とってないよ〜?」
「ううん、俺が電話した時に、香織ちゃんと華ちゃんも連れて来ていいって言われてたんだ」
‥‥そうだったんだ。
「腹減った〜。早く食おうぜ!」
「待て!俺の華ちゃんへの告白はスルーかよ!?」
「スルーでしょ。」