~月のような君と~


「大きい方か?そうなんだな!!」

「ちげぇよ、てかうるせぇよ」










‥‥




なに、今の。


私に言った?


今の私に言ったのかな?




止まらずに通り過ぎて行っちゃったけど


一瞬、目が合った気がしたのは

気のせい‥‥?


でも、私の近くには誰もいないし。


やっぱり、私に言ってくれたのかな‥








「てゆうか、そこの女の子2人は?」



「俺達の知り合いだよ!よろしくしてあげて。」



「え〜?もしかして大河の女か〜???」


「違うよ。この子は香織ちゃん、大の彼女。こっちは香織ちゃんの友達で、華ちゃん。」


「大の女かよ〜。じゃあ華ちゃん!俺と付き合わない?」



あ、チャラいんだ、この人。


「あ!じゃあ2人もいつでもここに来ていい人って事ですね!!」

「え?」


「この倉庫は朔夜君が作ったから、朔夜君がいいって言った人しか入れないんスよ!」



そうなんだ‥



「そうっすよね?朔夜君!」



‥‥



















「あぁ」


















「え〜?でも私達、朔夜君に許可とってないよ〜?」



「ううん、俺が電話した時に、香織ちゃんと華ちゃんも連れて来ていいって言われてたんだ」






‥‥そうだったんだ。





「腹減った〜。早く食おうぜ!」


「待て!俺の華ちゃんへの告白はスルーかよ!?」


「スルーでしょ。」
< 30 / 165 >

この作品をシェア

pagetop