~月のような君と~
「ねぇ、香織ちゃん」
「どうしました?大河君」
「華ちゃんって、ずっとあんな感じなの?」
「ん?」
「いや、全然笑わないし、喋らないから。」
「俺も!!俺も思ってた!!笑ったとこ見た事ねーよな!」
「ううん。出会った時はすごく明るい子だったんです。よく笑う、笑顔が似合う子だったの。」
「そうなの?」
「でも、中学2年生くらいからかな、全然笑わなくなっちゃって、心配だったけど華なにも言わないから私も聞かなかったんだよね。それに私と2人の時は笑ってくれるし!」
香織がそう話してるのを
朔夜は静かに聞いていた。