~月のような君と~
走らない
朝か‥
あれから、朔夜さんとはなにも話さなかった
「あ、華ちゃんおはよう」
「おはようございます」
「まだ寝てていいのに。よく眠れた?」
「はい。」
大河さんがミルクティーを入れてくれた。
これ飲んだら帰ろう。
9時だし、お母さん達も帰る頃だろうし。
「あの、私帰ります。香織が起きたら伝えてください。」
「もう帰るの?送って行こうか?」
「俺が送る」
‥‥
なんで私に構うんだろう、この人は。
「朔夜、起きてたんだ。眠たそうだけど、大丈夫?」
「コンビニに行くついでだから」
あくびをしながら言ってる。
そりゃそうだよ
朔夜さんも遅くまで起きてたもん。
「1人で帰れます。」
「うるせぇ、行くぞ」
とっとと歩いて行く朔夜さんを追いかけるように
大河さんに頭だけ下げてついて行った。